みなさんはアマゾンマーケットプレイスから古本を購入された経験はありますか?
アマゾンで本を探していると結構な確立で1円の本を見つけることが有ると思います。
でも、価格が1円でどうやって儲けるの?と思いませんか。
このコラムではアマゾンマーケットプレイスでの価格設定についてお話しします。
(ただし、フルフィルメント-by-Amazonによる出品の場合はシステムが異なりますので、通常の出品に限定して話を進めます)
なぜ1円などと言う価格の商品がありえるのか
それはアマゾンの規定で、商品(本の場合)それぞれに通常257円の送料が加算されることによって起こります。
つまり、お客様はたとえ1円の商品であっても、送料257円を加算して258円の支払いをする必要があります。
ところが一般的な本の場合、実際には大体215円以下の送料しかかかりません。
その為、お客様からいただく258円から実際の送料を差し引いた額が利益として計上できる訳です。
たとえば1円で出品されている厚さ1cm以内かつ重さ150gの本の場合、
【1円(商品代金)+257円(規定の送料)=215円(実際のメール便の料金)+43円(粗利益)】
の計算式がなりたちます。
この78円がこの商品の粗利益になります。
ですから価格が1円だからといって業者が損をしている訳では有りません。
とは言ってもここから人件費や家賃、光熱費を捻出しないといけないので、
やっぱり高い価格で売れる本が沢山ないと超薄利多売になってしまいます。
結局は経済の原則である「需要と供給のバランス」によって価格が決まってしまいますので、
希少価値の有る本は高値になりますし、そうでない本は安価で購入できるという訳です。