整理の苦手な方に簡単な本の整理のコツをお話します。
まず、整理が苦手だったり少々面倒くさがりとおっしゃる方
単純に本の高さや幅が同程度のものを集めて本棚に並べて下さい、そうするだけでとてもスッキリ綺麗に見えます。
ただ、これだとスッキリはしますが、次に読みたい時には探すのに少々骨が折れます。
そこで、もう少し整理の得意な方は最初に本を内容別にグループ毎に纏めてください。
例えば小説、趣味実用書、ビジネス書、コミックなどに分類した後で、
小説とコミックは著者別50音順に、その他のグループは同じ出版社のものを纏めるようにして下さい。
そうすることで自然と内容の似たものが揃って来ます。
文庫と新書はそれぞれを一つのグループにした上で、
小説は著者別に、ハウツー物は出版社のシリーズ別に纏めてください。
小さい書店は大体こんな感じで陳列しています。
一般家庭であればこの程度の整理でスッキリ探しやすい本棚が出来ると思います。
また、一度手間を掛けることで同時に本当に必要な本と不要な本の選り分けも出来ます。
不要な本はこの時に思い切って私どものような古本買取業者に買い取ってもらいましょう。
ちょっとしたお小遣いにもなりますし、業者がその本を必要とする誰かへの橋渡しをしてくれます。
勿論私どもにご相談いただければとても嬉しいです。
そして最後に、
衣装ケースや段ボール箱に背表紙を上にして本を収納されている方も多くいらっしゃると思います。
衣装ケース等に本を収納する場合は背表紙が見える状態ではなく、表紙か裏表紙が見えるように積み上げて収納してください。
背表紙が見える状態にすると内容の確認は容易ですが、そのかわりに本自体の重みで時間と共に歪みができてしまいます。
薄い本の場合などはぐにゃぐにゃに波打ってしまうことも有ります。
そうなると本の価値はぐんと下がってしまい、折角の蔵書が悲惨な状態になってしまいます。
実は本棚への収納も決して万全ではありません。
ハードカバーはほぼ大丈夫ですが、
ソフトカバー、特に雑誌の場合は長い時間並べておくと小口の方へむかって少しづつ歪みができてきます。
綴じ目があって硬い背表紙は良いのですが、小口の方は結構隙間が有るため時間と伴に歪んでしまいます。
ですから、読まないけどどうしても残したいと言う大切な本については
できるだけピッタリサイズの箱に大きさを揃えて積み上げるように収納して保管してください。
出来るだけ隙間をつくらない様に詰めるのがコツです。
それでもどうしても出来てしまう隙間をダンボールの切れ端やプチプチなどで埋めておくと、
移動させる時に中身が踊らず、本を傷めることもありません。
以上、私の30年の書店経験からお話させていただきました。
すごく簡単に説明しましたので分りづらかったかもしれません。
個別の疑問など有りましたら連絡ください、出来る限り頑張ってアドバイスさせていただきます。
さあ皆さん、本の整理頑張りましょう。